アスベストとは
What is asbestos
アスベストとは
What is asbestos
肺がんや悪性中皮種などの病気を引き起こす可能性がある天然の鉱物繊維
ニュース等で、「アスベストが原因で癌になる」と耳にしたことはありませんか。
アスベスト(石綿)とは、鉱石が繊維状に変化した鉱物の総称です。
耐熱性・耐薬品性・絶縁性等に優れた上に安価だったので、建築現場で多用されていました。
しかし、アスベストは肺がんや悪性中皮種などの健康被害の原因になることから、日本では1975年(昭和50年)から段階的に規制が強化されていき、2012年(平成24年)に完全に製造禁止となりました。
そのため、古い建物ではアスベストが使用されている可能性が高いのです。

住宅の屋根・断熱材

立体駐車場

工場・倉庫・公共施設

電気製品

自動車

家庭商品
アスベストに関する法令について
「特定化学物質等障害予防規則」の改正に伴い、1975年(昭和50年)に「アスベストの吹き付け原則禁止」が施行され、そこから段階的に生産や出荷などに対する規制が強化されてゆき、2012年(平成24年)に完全に製造禁止となったのです。
そして2023年(令和5年)10月以降、「建築物の事前調査を行う者の資格要件」の新設されることとなりました。これによりアスベストの事前調査を行うための資格が創設され、事前調査は有資格者のみが行える様になります。
- 1975年(昭和50年)5重量%を超える石綿の吹き付けを原則禁止
- 1995年(平成7年)1重量%を超える石綿の吹き付けを原則禁止
- 2004年(平成16年)1重量%を超える石綿含有建材等、10品目の製造等禁止
- 2006年(平成18年)0.1重量%を超える石綿含有製品を使用禁止(一部、猶予措置あり)
- 2012年(平成24年)0.1重量%を超える石綿含有製品使用禁止の猶予措置撤廃
種別
項目
基準値
根拠法令等
建材中
アスベスト含有率基準
0.1 重量%
石綿障害予防規則など
空気中
敷地境界基準
作業環境基準
作業環境基準
10 本/L
0.15 本/cm3
大気汚染防止法施行規則
作業環境評価基準
石綿を吸い込むことによって起こる主な病気
- 石綿肺
肺の線維組織が増殖し、肺機能が低下す
る病気。息切れや運動能力の低下がみられる。
- 肺がん
取り込まれた石綿繊維が肺を物理的に刺
激することで発生する病気。隣接する臓 器にも影響を及ぼす。
- 悪性中皮腫
アスベストを取り込むことによって、肺
や心臓と隣接する胸膜・心膜・腎臓や 胃などの臓器を囲む腹膜に発生する。 初期のうちは無症状 で早期発見が難しい病気。

いまだ続くアスベスト被害
資産価値も下げる原因になります
致死的な健康被害を引き起こすアスベスト。その疾病は吸引してすぐ発症するわけではなく、15年~50年という長い潜伏期間を経て発症することになります。「静かな時限爆弾」と呼ばれるゆえんです。
早急に使用を中止したスウェーデンなど北欧諸国に比べ、日本は使用を中止するのが遅れました。そのため、アスベスト被害がピークを過ぎたとは政府もみなしておらず、また気づいていないだけでアスベストが使用されている建物も多々あるのです。アスベスト含有建材が存在する場合、その除去費用分が資産価値から減額されます。
- アスベスト調査を行なっていない
- 調査は行なったが除去が不十分
アスベストの特徴

- 灰色、白色、茶色が一般的で青色の場合もある
- ふわふわの綿のような形状
- バサバサに毛わだっている
- ゴワゴワした形で固められている
- セメントと一緒に混ぜて固めている場合もある
よく潜んでいる箇所

- 屋根用のストレートの中
- 鉄骨造の鉄骨
- 工場・駐車場に鉄骨部分
- マンション・アパートの鉄骨階段裏
- 住宅の壁裏・温水管周辺
近隣の方々に迷惑をかけない飛沫防止対策でアスベストをすべて除去いたします
当社では、アスベストの調査・分析から対策工事まで一貫して行っており、アスベストのレベルに応じた全ての対策工事に対応しております。
壁と床を
プラスチックシートで養生
床と壁に養生としてプラスチックシートを敷き詰め、管理区域を隔離します。
負圧除じん装置で
部屋全体を負圧
区域内を負圧にして除じんすることで、アスベストが外に飛び散らない様にします。
アスベストを完全に取り除き
外部に排出
アスベストは専用の袋に入れて区域外に搬出し、許認可を持つ処分場で処理します。
当社では以下の5つの工法でアスベストの除去工事を行っています。
- アスベスト除去工法
- アスベスト封じ込め工法
- アスベスト囲い込み 工法
- 煙突アスベスト除去
- 煙突アスベスト封じ込め